百万円と苦虫女 at池袋シネ・リーブル

水曜日、レディースディの朝一に行ってまいりました*1
開始5分後ぐらいに慌てて入ったのですが、結構お客さんがいました。レディースディだしね。



感想は・・・・・・


総評的なこと。
 【若さ】を感じる瞬間が多かったかな。21歳と言う年齢が若いのかどうかは分からないけれど。21歳を経験した人達が、過去の経験として一種の共感をもつ映画。10代で観て、どこまで共感できるかちょっと難しいな・・・と想う映画。冒頭部分がちょっと重く感じたんで、その分後半の中島くんが出てくる辺りからはなんだか肩の力を抜いて観てました。家庭菜園しちゃってる中島宅のベランダとか。あれは反則(笑)


 海の家の常連客、モモ畑農家の息子、地方都市の植物好きな大学生。そして、弟。鈴子との繋がりを大切にしようとする人間が出てくると、なぜか鈴子は自然とそれを避けてしまう。中島との恋愛に関して言えば、鈴子は自分からも歩み寄ろうとしたのかもしれない。でも、結局その関係も終わらせてしまった。映画を見終わって、しばらく経ちましたが・・・・・きっと、鈴子はこの先しばらくはいままで通りの人間として生きてくんじゃないかな、と感じました。変わったのは、中島だけなんじゃないかな、と。もちろん、鈴子も人間として強くなろうとしてるとは想うんだけど、この映画の軸は、【鈴子によって変わった人たちの映画】な気がしました。



あとは、個人的なメモです。
 タナダユキ監督が好む雰囲気や女優・俳優さんがすごく分かりやすい作品でした。
 鈴子は自由そうに見えたけど、「100万円貯まったら出て行く」という明確な数字が、逆に、よけいな感情に流されないように必死に自分を支えていたのではと感じた。
 すごく印象に残ったのは、中島くんのが鈴子に「困った顔で笑う」的なニュアンスを発してたシーンの空気感かなぁ。一瞬、空気が止まったように見えたんですよね。こっちが焦った(苦笑)
 好きなシーンは、中島×鈴子の最初のベットシーンかなぁ。確かに、告白して付き合ってキスしてそのあとすぐという展開はなかなかスピーディーだと思うけど、【若さゆえに出来ること】という印象もこの映画から受けとってたんで、あんまり気にはならなかったかな*2。なんだろう『男の腕と女』っていうのが好きなのかしら。
 やっぱいいわぁ、蒼井優ちゃん。最近の彼女、すごく好き。彼女が見たくておせん見てたぐらいだし。くそう、うらやましいぞ森山未來*3。でも、未來さんが「蒼井優ちゃんに会いたかったからです」って発言したのにはすんごい共感できるんで、許す。あの二人の独特の空気感もちょっと好きだから、許す(笑)
 最初に、海の家の常連客で出てた俳優さんが、「どっかで見たことあるなー」とずっと気になっていたのですが、帰りの電車の中で分かって、すごく嬉しかったです。「砂時計」のダイゴ役だったんだっけ。すごいスッキリした。
 冒頭の「カツン、カツン・・・」という音から始まるところが、ちょっとこわかった。
 鈴子と拓也が手を繋いで一緒にマンション街の中庭?を歩くシーンがあったのですが、「ちょっと長くないか?むしろ遠回りじゃ?」と変に気になってしまいました。
 鈴子と中島が、喫茶店でお茶するシーン。もぅ、はがゆいというか、見てられなかった。あぁいう無言の時間がアタシは本当にダメで。。でも、二人はああいう共通する部分で惹かれあったのかもしれない。
 ラストシーンの鈴子と中島のアップ。イマジナリーラインを意識してたのは分かるんですけど、なんかちょっと納得いかなかったんだよなぁ。普段見慣れないせいかな。
 いや、鈴子にお金を借りる辺りから中島くんが考えてる事はなんとなく察したんですが・・・・だからこそ、若いなぁって思ったのかな。

*1:千葉でもやってました!ウソついてすみません

*2:現代の風刺な気もするから笑えないか、そしたら

*3:彼目当てでいったのにね