そろそろ深いところに。

役者に心を奪われすぎて、なかなかストーリー自体の話をしてませんでした。
まぁ、正直悩みどころが多すぎて、答えだせなかったのもあるのですが。
解釈は自由だろうけど、難しいよ〜。いのうえさん(泣)



 基になったものは、
イギリスの劇作家、William Shakespeare。彼の四大悲劇と称される「マクベス
 最近では、シャイクスピア作品を使う演出家(トップはもちろん蜷川さんでしょう)が増えています。確かに、ドラマストーリーの軸(悲劇)はとてもしっかりしたものです。すごく難解なのですが、きちんと理解出来ればおのずと言いたい事は見えてくる、シェイクスピアは、とても深く、しかし基本の筋をきちんと守られているすごい作品を創られている方です。



「SHINKANSEN☆ROCKI'N shakespeare METAL MACBETH
 全体の流れは原作とほぼ同じ。言いたい事はなんとなくニュアンスで伝わってくる。
 『小さい人間が大きな事をする』この台詞、ずしんときます。


宮藤さんが伝えたかったこと。なんとなく、その周辺に笑いを置いているな気もします。
笑いと音楽にのっけて、うま〜く言葉巧みに伝えたい箇所を印象付ける。さすがです。ほんと、上手だなぁ。芝居を観終わって、ある程度時間がたっても劇中の台詞や歌が浮かんできちゃうのは、個人的に依存症?と想いながらも、かっけぇなぁと思ってしまう。感嘆。
根っこはシェイクスピア。幹もかな。広がる枝や葉が宮藤色。そして実は演者色。何て派手な木なんだ(笑)


 先ほど、“原作とほぼ同じ”と書きましたが、「ほぼ」なのには、色々理由があって。


 ★グレコ(マクダフ)一族とレスポール(ダンカン)一族のつながり。
・王家から、紋章を譲り受ける
 →これって、かなりすごい事だと思うのですが・・・Jr.の教育係とグレコは言ってましたが、何だかんだ言って、血繋がってる?レスポールJr.とは従兄弟や甥な感じ?
 昔の貴族は血筋が複雑に入り組んでるたりするらしいので(政略結婚とか)、王の側近に近い立場にいるグレコにも少なからず王家の血がまざっているのでは?Jr.が本家なら、グレコは分家とか。。


 ★狼は誰?
『猛り狂った狼の子孫が剣で空を真っ二つに切り裂き』


 狼って、レスポール王のことだとは思うんですが。グレコの「ガルルルルル・・・」は王の真似だよね?グレコのもんじゃないよね?(苦笑)
 だとすると・・・・


 仮説1 レスポールJr.が狼の子孫。王から授かった剣には狼(スヌー○ーは犬だけど・・・)の刻印。彼がブレーカーに剣を突き刺し、落雷が落ちる。
 仮説2 グレコが狼の子孫。雷の夜に奇襲をかけようと言ったのは、彼。自分の城に、狼のオブジェが追加されたし。ラストシーン、ランダムスターの手を持ち、現れたグレコの背中には、狼のイレズミ。これも後から追加。


 追加して、わざわざ分かりやすくしたって事は、やっぱり・・・・・。


んでも、【グレコとJr.が血縁関係】なら、話は別。
狼の子孫が1人ではなく、グレコとJr.で、グレコは王への忠誠心と感謝の意を込めて狼のイレズミを彫ったとしたら・・・。空をまっぷたつに=落雷 を実行したのはJr.だと思うし。
 あ、でも、レスポール王は一代で国を築いたんだった・・・兄弟とかいるんかな。う〜ん・・・。


 ★一族の血
『俺は一族の血をあびすぎた・・・(うんちゃらかんちゃら)・・・俺を殺せば、お前の中の俺も死ぬ』


ランダムスターがグレコに言った台詞。(正確でなくてすみません)
なんとなく、“血”の事を言ってた気がするのですが・・・。しかも、結構強調した感じで。
なに、そんなに入り乱れてるんですか、ESP国の血は。


 ★くじら?
『陸のくじらが目を覚ます』


くじらは鋼鉄城。目を覚ましたのは、起爆装置。ミサイルは潮を吹くくじらの象徴?
ここは、なんとなぁくあってる様な。若干分かりにくいですが。





・・・・・ナゾは深まるばかり。いのうえさんと宮藤さんの頭の中、一回じーっくり見てみたい(笑)
きっと、すんごいごっちゃごちゃなんだろうなぁ。
あ〜。困った。結局解決してない・・・