東宝ミュージカル『RENT』 INシアタークリエ

【ロジャー:K ミミ:Jennifer Perri エンジェル:辛源 モーリーン:Mizrock】


・・・・・・びっくりしたぁ。
エンジェルシートで初レントでした。番号呼ばれたとき、不意打ち過ぎてどんな反応したか全然覚えてません(笑)
呼ばれて、お金払ってそのあと40分ぐらいは色々複雑な思いを抱えながら、方々への連絡をしたり、手帳とにらめっこしながら来週の予定を再確認したりしてました。

 今日から【当日券受け渡し方法変更】だそうでーす。
いままで、当選した時にチケットと現金を交換していたのですが、今日の公演から当選した際に現金を前払い。開演10分前に受付にて、<抽選券>と<身分証明書>を提示して、<座席チケット>をもらう。
・・・という形になりました。譲渡対策?????


*感想*
・あー、本当にセリフが少ない。しかも、半分近く聞き取れない(汗)ワーッとなるシーンが多く、[若さ]や[必死さ]が強く訴えられた舞台でした。
・エンジェル役の辛源さん登場シーンであまりの背の高さにビックリ。「足ながっ」と何度呟いた事か。その前が男の子チックで、「あーキレイな声だなぁ」なんてのんびり構えてたせいです。
・エンジェルの存在が本当に大きい。すっごい引き込まれます。
・コリンズ役の米倉利紀さんの安定した歌を聞くと、ほっとします。だいぶおちゃめなコリンズの一面も見えたりして、笑っちゃいました。
・ミミ役のJennifer Perriさん。なんて引き込まれちゃうメイク。かわいかったぁ〜。
・モーリーン役のMizrockさん。衣装に驚かされ、もぅそのハチャメチャっぷりが、かわいくて。あたしをみて!!!オーラ全開で、ジーッと見てしまいます(笑)
・ベニー役の白川侑二朗さん。うーん。嫌味っぽいんだけど、皆のこと好きなんだなぁ〜、気になっちゃうだなぁ〜感をビシビシ感じました。*1
ジョアンヌ役のshihoさん。いいですねぇ、あの歌声。低音で。最初、ちょっと背がちっちゃくない?と気になったんですが、*2すぐに気にならなくなりました。姐御っぽいのに、モーリーンにあんなに振り回されちゃうし・・・。
・SEASON OF LOVE・・・はやっぱりいいな。あの、全員が並んで歌うニ幕冒頭の部分が大好きです。すんごく好き。
・エンジェルを追っちゃうんですよねぇ。
・ずいぶん後の方になりましたが、ロジャー役のさん。歌声もさすが歌手だぁ〜って思ったり、ギターひいたり、感情高ぶってる時に顔を真っ赤にして本当にガーっとなる姿なんか、ほんと、すっごいなぁ、と。
・主役?マーク役森山未來さんですが。
あー、マークって、つらいな。と思う瞬間が何度か。もぅその感想が一番最初にきました。節々でちょっと皆と違っていたり、どこか一歩引いていたり。切ない。
・あんなに踊るマークは絶対今回しかないと思いますが、本当に冒頭からすっごい汗かいてて、他の人わりとさらっとしてるのに、ビックリするぐらい、暑そう。でも、顔には微塵も出さないところは、さすが。マフラーとか厚着とか、いっそ「脱いじゃえば?」と言いたくなります(笑)

小ネタだとおもう。たぶん。

明らかにソレっぽかったのは。
 タンゴ・モーリーン。ジョアンヌとマークのタンゴ。未來さんが微妙な姿勢で耐えてて、shihoさんが「お金落ちてましたよ」(エンジェルが札束を投げたシーンの残り)と差し出し、未來さんが「ありがとうございます」ってゴニョゴニョしながら、ズボンの後ろポッケにしまってました。二人とも小声でゴニョゴニョしてるからおかしくて。
 マークがジャンプして客席に来るシーン(あれはシーンなのか?)最前の背もたれにジャンプして、二列目のお客さんにちょっかい出して(顔さわった?)、三列目のお客さんにもなんかしようとして、やめた?のかな。んやぁ、びっくり。
<ツボ>
 コリンズとエンジェルとマーク、三人が並ぶシーン。マークがねちっちゃいのよね、二人に比べて。二人の顔の間から顔を出すんだけど、すんごいつま先立ちなんですよ。思わず笑っちゃいました。

まとまりのない、まとめ*

後天性免疫不全症候群、AIDS。
 HIVに感染し、未來に不安を抱えながらも、今を必死に生きている若者。現実を受け入れているようで、実は逃げているという事を思い知らされた人間は、これからどうやっていきてくのか・・・・後ろばっかり振り返ってちゃダメだよ、この野郎。って感じです。
 聞き取りづらいってところがやっぱり多くて、それでいいのか、いけないのかがイマイチよくわからない。頭ぐわんぐわんしながら観てました。汗
 BANDのメンバーさんが、すてき。楽しんで弾いてるという感じがすごく伝わってきて、ノリノリな姿にほろっときました。好きなものを、年をとってからも続けていけるのって、シアワセだなぁと。すてきだったなぁ。感慨深し。
 RENTは確かに、若者の話かもしれない。エンジェルが言っていた「(世界中のどこに行っても)ここよりはステキと思える場所」。それが、彼らの感覚だとしたら、ちっちゃいけれど、今まで生きていた経験から得た精一杯の証。ひとつひとつのことと真摯に向かい、乗り越えたからこそ見える景色。その景色を見るために奮闘する若者の物語。


うーん、一箇所気になった。何人か横に並ぶシーンがあって、その中で例えばエンジェルとコリンズだったり、ロジャーとミミだったりが抱き合ったりしてたんですが。なんだろう、HIVにかかっていることで、生まれる共通点が、逆に少し悲しく見えたり。マークの独りを強調されて、どうもそこに違和感を覚えてしまいました。『体験しなきゃ、分からない』こともたくさんあると思うので、あたしだけかもしれないんですけど、そうやって感じてしまったのは。

*1:でもね、どーしてもダメなんです。最初、白川さんを見た時、大学の先輩(文芸学科なのに演劇大好き)にすっごく似てて、その人がすぐ頭に浮かんじゃって、どーしても笑ってしまう。本当に申し訳ないくらい。ダメだぁ

*2:あくまで個人的イメージの先行